月・惑星

2025年9月20日 (土)

2025/9/8 皆既月食 その3

3回目は、皆既月食の全経過を合成した画像です。

まずは01時20分から05時15分までの全経過です。
月が沈む頃には空が明るくなり、雲も多くなっていたのでこのような描写になりました。

2025090801h20m05h15m

次は、最後の2コマを除いて01時20分から05時05分まで合成してみた画像です。

99490095mei

雲は目立たず、夜の雰囲気も出てきたのですが、せっかくの山並みがほとんどわかりません。
そこで、05時00分に撮影した別のコマを背景に使い、再合成してみたのが3枚目の画像です。

99490095mei0085no-moon

手元にある素材をいろいろ組み合わせることで違った表現ができるところがデジタル時代の良さでもあり、難しさでもありますね。

<共通データ>
Nikon D610(HKIR改造) AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED 

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2025年9月10日 (水)

2025/9/8 皆既月食 その2

今回は月食の拡大撮影ではなく、風景を入れた画像の紹介です。

1枚目は榛名山を前景とした皆既食中の様子です。
輝度差があるために、適正露出が難しいです。
このコマは皆既中の赤銅色を表現しようとしたため、山並みが空に埋もれてしまいました。
かといって、地上風景を重視すると月が露出オーバーになってしまいます。
人間の目の優秀さ(ダイナミックレンジの広さ)を感じました。

Z63_8493_03h23m

Nikon Z6Ⅲ NIKKOR Z 24-120mm f/4 S 34.5mm ISO200 F5.6 8秒


2枚目は、部分食の様子です。雲や山並みのおかげで印象的な景色になりました。
これが、皆既中の月だったらもっと良かったのですが・・・。

Z63_8579_04h37m

Nikon Z6Ⅲ NIKKOR Z 24-120mm f/4 S 62mm ISO200 F5 1/2秒

このあと、全経過の合成を行う予定なのですが、最後に雲が出てきてしまったので果たして思い通りの画像になるかどうか…。

 

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2025/9/8 皆既月食

国内では、2022年11月8日以来、約3年ぶりとなる皆既月食が起こりました。
我が家は西の視界が良くないため、紫金山・アトラス彗星撮影の時に通った赤城山西麓に向かいました。

とりあえず、おきまりの皆既中の拡大撮影をアップしておきます。
皆既中の月は、前回より若干暗いように思ったのですが、みなさんはいかがだったでしょうか。
Dsc_6471levelusm

2025/9/8 03h11m
Nikon D7000 FSQ-106 1.6×Extender

 

 

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2025年1月 8日 (水)

スピカ食

今更ながらですが、12/25に起こった「スピカ食」の画像です。
ようやく、画像処理に手をつけることができました。

まずは、潜入時のもの。
20241225_spica_01

続いて出現。
20241225_spica_02

潜入時の画像を、2分間隔で合成してみました。
20241225_spica_03

出現時も同様に。
20241225_spica_04

最後に、潜入+出現です。
20241225_spica_05

画像データ(共通)
25cm F6反射 ニコンZ6Ⅲ ISO800 川上氏製作31cm用赤道儀

潜入時 1/50s  出現時 1/25s

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2025年1月 6日 (月)

惑星見物

年末年始の休みには、今でも実家にたくさんの親戚が集まります。
昨年は星好きの甥っ子が我が家に来て、スマホで土星や木星のコリメート撮影をして行きました。最近はスマホでもよく写るのでびっくりしました。
今年は土星、木星に加え、金星、火星も見られるので甥っ子の期待も大きかったのですが、予定していた晩は雲が多く、雲間から木星を見ただけで時間切れとなってしまいました。

画像は後日撮影した木星です。天頂近くまで昇っているにもかかわらず、冬場のシーイングはよくありません。大きめの機材を使っているのですが、これが精一杯です。
Jupiter202501041243_ap372

2025/1/4 21h43m  ZWO ASI 290MC
25cmF6ニュートン F8コマコレクター+Televue POWERMATE 2.5× 

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2024年12月20日 (金)

プレアデス星団の食は雲の中

2024年のふたご座流星群は、12月14日の10時頃が極大とされていました。
そこで13日の晩から空を見上げていたのですが、残念ながら明るい月とたくさんの雲に邪魔をされてしまいました。
一応、雲の少ない北の空に向けてカメラをセットしてみましたが、果たして流星が写ってくれるでしょうか。

14日未明にはプレアデス星団の食も起こるのですが、南西から広がってきた雲のために見られませんでした。

画像は食が始まるよりずいぶん前の23h10m撮影のものです。

20241213_m45moon

Nikon Z6Ⅲ NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR 310mm F6

輝度差が大きいので1/6400秒と1/13秒の画像を加算平均し、さらに月の模様が出るように画像処理を行いましたが、それでもプレアデス星団はかすかにしか描写できませんでした。

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2024年12月15日 (日)

12/8の土星食

12月8日の土星食は天候に恵まれたものの、冬の北関東特有のシーイングの悪さはひどいものでした。
今回は自宅で見られたので、25cmF6ニュートン+F8コマコレクター+テレビュー5×パワーメイトを使い、ニコンZ6Ⅲで動画撮影をしました。ファイルサイズが大きくなってしまい、扱いに苦労しています。

静止画は、FSQ-106+1.6×エクステンダーで撮ろうと計画しましたが、拡大率が低いので以前活用していたアダプターをつけ、アイピースで拡大撮影をしました。
しかし、これが失敗。画角を重視して選んだアイピースの周辺画像が悪いのなんの。
そこで縦1/4、横1/2のトリミングをして周辺をカットした画像を紹介します。
月の位置を元にステライメージで位置合わせをし、18:15から2分おきの5コマを比較明合成してみました。

20241208_saturn_eclpse-18h15m18h23mquart

Nikon D7000 Takahashi FSQ-106 1.6Extender +WideField19mm

出現時はシーイングがさらにひどく、環の存在もわかりにくいほどなので、画像処理や合成する気力がわいてきませんでした。

 

以前、見られた土星食の記録は以下よりどうぞ。

2001年10月8日 新潟県まで遠征しました。①MT-130+コンパクトデジカメ、②25cmシュッミトカセ+ビデオカメラによる画像です。

2002年3月20日 職場の歓送迎会と重なりました。会場の駐車場で、25cmシュッミトカセ+ビデオカメラで撮影しました。

2014年9月28日 昼間の土星食でした。25cmF6反射+冷却CCD、自宅での撮影です。

いろいろ機材を工夫して撮っていますね。今回が一番準備不足だったような気がします。

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2024年9月17日 (火)

宇宙兄弟&十五夜

一応、天文ネタということで…

昨日、さいたま市立漫画会館に行ってきました。お目当ては「宇宙兄弟展」です。(正式には「宇宙のまちさいたま5周年記念 企画漫画展 地球の歩き方セレクション『宇宙兄弟』展」)

開局以来、通勤時にはNACK5を聞いているため、北沢楽天さんにも興味がありました。

小山宙哉先生の原画はとっても見応えがありました。そして、珠玉の名言の数々…。

入場料はなんと無料。まだ始まったばかりなので、興味がある方は足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

Dsc_0462m 

 

今日は中秋の名月&日々人君の誕生日。
日本人初のムーンウォーカーにも思いを寄せながらお月見をしました。

Dscn3125m 

ずいぶん雲が多くて、月が見え隠れする状況でしたが、雲間を狙ってお手軽撮影をしてみました。
カメラは最近出番の多いニコンのP950です。35mm判換算で2000mmの望遠ですが、月モードで撮影すると手持ち撮影でもここまで写し出すことができます。
望遠鏡をセットしてピントを合わせて…といった準備がいらないので、今日のような天候の日でも気軽に撮影する気になれます(ISO1600、1/1600s、F8)。

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2024年8月14日 (水)

8/10のスピカ食

8月10日、おとめ座の1等星スピカが月に隠される「星食」という天文現象がありました。

南西の低空で起こる現象なので、我が家からは山が邪魔になって見えそうにありません。また、天気予報も芳しくないので「もし見えそうなら実家近くの河川敷からでも見ようかな」と、軽い気持ちでいました。

当日は予報通りの曇り空。時折うっすらと月が見えるくらいでした。スピカ食はほぼ諦め、親戚と実家でBBQを楽しんでいると20時40分過ぎに月が見え出しました。

あわてて機材を持って河川敷へ。双眼鏡で見ると、もうスピカは出現したあとでした。
すかさず、ニコンのP950に搭載されている「月撮影モード」で撮影。
望遠鏡も用意しないお手軽観察でしたが、記念写真にはなりました。

Dscn2923shm Dscn2945m Dscn2957m

 

群馬星の会会員の中には、スピカが月の縁ギリギリを通過していく様子(接食)が見られる場所まで遠征された方々もいました。
月のクレーターや谷による地形のでこぼこのため、星が見えたり隠れたりを何度も繰り返すことがあるそうです。
一度は見てみたいものですね。

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2024年4月13日 (土)

木星、ポン・ブルックス彗星、月(4/10)

 4月10日は、天文雑誌の4月号にも紹介されていた「木星とポン・ブルックス彗星、月齢1.7の月が7度の範囲に並ぶ様子」を見に行ってきました。

場所は4/1と同じところ。道中でシカやキジに出会ったり、落石がひどかったりするのも同じでした。違っていたのは、風がないかわりに透明度が悪く、SCWの予報どおり、薄雲もあったところです。そのため、前回以上に彗星は見栄えがしませんでした。

12p100sduf-15s24m_dsc601841gesyubgsm

Nikon D7000(無改造)+ 100SDUF ISO1000 15s×24コマ
GN-170 ノータッチ

 12p_20240410_dsc_1939

Nikon D600(無改造)+ Ai AF ZoomNikkor  80-200mm 105mm F3.5 5秒 ISO1000
GN-170 ノータッチ

画像では、どこに彗星があるのかほとんどわかりません。7×50の双眼鏡でも、彗星の存在は確認できるものの、尾はわかりませんでした。

それでも、種類の異なる太陽系の3天体を同時に眺め、赤城山に沈んでいく細い月と地球照の様子を味わうことができたので大満足でした。

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