流星

2024年8月17日 (土)

今年のペルセウス座流星群

毎年、夏の夜空を彩るペルセウス座流星群ですが、今年は近場で少しだけ楽しむことができました。

極大予想時刻は12日23時頃でしたが、天気予報が芳しくなかったので、まずは前夜の11日にプチ遠征をしました。
やはり極大前なので、時折明るい流星が流れるものの数は多くはありませんでした。

Dsc_1030_01nx09741176m

Nikon Z6Ⅲ FTZ-2 AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED  F2.2 ISO6400 5秒
24h17mの画像に他の2つの流星を切り出して合成

 

24h08mには、少し曲がった形の流星が写りました。流星痕が写ったのだと思われます。

Z63_0944_02nxtrim

 

翌12日には、大人数で出かけたのですが、空の方は、常に雲が大きく広がっていました。ただし、どこかには星が見えているので、シートの上に寝転んでのんびり見物しました。
成果としては、それぞれが5、6個見た程度だったでしょうか。

24時過ぎ、雷鳴が聞こえてきたタイミングで撤収しました。 

| | コメント (0)

2022年12月25日 (日)

ふたご座流星群2022

今年のふたご座流星群は、夜半前に月が昇ってきたものの、一晩中快晴に恵まれました。仲間からは「結構飛んでいるよ」との連絡がありましたが、私は帰宅が遅くなってしまったために、あまり見る時間はとれませんでした。
かわりにいつものようにカメラをセットし、明け方まで1,700コマほど撮影しました。それを1コマ1コマ確認し、流星が写っていた37コマを比較明合成したものが下の画像です。

Geminids_20221214n37m2

Nikon D600 ISO1250 AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED F2.5  14s×37コマ

画像処理については、2020年のふたご座流星群とほぼ同じ手法です。
今回は月が明るかったためにバックの星空に迫力がありませんが、流星の数は若干多くなっています。ただ、散在流星も2つほど混ざっているようです。

| | コメント (2)

2022年1月 3日 (月)

謹賀新年&流星痕

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします

年末年始は、久しぶりに北天の長時間露出に挑戦してみました。
ちょうど10年前に何度もチャレンジしたもののうまくいかず(そのときの記事はこちらから)、その後
2014年に満足のいく画像を得ることができて以来になります。
当時は北側に隣接した家があったのですが、今は平屋の新しい店が建っており、視界も良くなったために撮り直しをしようと思った次第です。
たた、その分、街灯や車の影響を直接受けてしまいますし、やはり「12時間快晴」という夜には巡り会えませんでした。

昨夜から今朝にかけて撮影した画像も、比較明合成してみると雲だらけの時間帯がありました。
Dsc09942429_n1436m_20220102

撮影データ
2022/01/02 17h44m~
Nikon D600 jpg撮って出しの画像をSiriusCompで比較明合成
AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED F3.5
露出29秒×1436コマ(インターバル1秒)=11時間58分 ISO400

後半、晴れていた4時間分の合成画像がこちら。
Dsc19612440_240min20220102

この画像を合成するときに、おまけで動画も作成していました。それを眺めていたら、明るい流星のあとに流星痕が30分以上残っていることに気がつきました。
10分間の合成画像がこちら。
Dsc_23412360trim10min

2022/01/03 05h00m~
機材は上の画像と同じ
Capture NX-Dで強調処理&トリミング SiriusCompで比較明合成
露出29秒×20コマ(インターバル1秒)

その前後45分間に撮影した画像で短い動画を作成し、YouTubeにアップしてみたので、よろしかったらご覧ください。

| | コメント (0)

2021年1月10日 (日)

ふたご座流星群2020

年末年始の休業中に、ようやくふたご座流星群の画像確認と処理ができました。

まず、12/12(土)の夜は1,300コマほど撮影しましたが、流星が写っていたのはたったの5コマ。それも小さなものばかりだったのでお蔵入りです。実際、眼視でも流星を捉えることはできませんでした。

極大時刻に一番近い13日(日)の夜は、宵のうちから雲が出てきてしまい、20時過ぎには雲量8以上。撮影は諦めました。

そして14日(月)の夜。時折雲が流れるものの、まずまずまずの空でした。21時過ぎから空を見上げると、市街地で明るく、視界も悪いにもかかわらず、20分間ほどの間に3、4個の流星が見られました。
そして、1,400コマほど撮影した中に19個の群流星が写っていました。

まずは、背景画像から。
ソフトフィルターを使って輝星をにじませてみました。自宅からの撮影なので、何もしないとこのように街明かりの中に星が埋もれてしまいます。

Dsc60536060m

 

先ほどの画像にフラット処理や強調処理を施して、きれいな星空っぽくしてみました(よく見たら、左上にドームの端が写り込んでいました)。
Dsc60536060fl6curvem

 

さらに、流星が写っていた画像を比較明合成して完成です。

Dsc60536060fl6curve12tif20nm

Nikon D600 ISO1250 AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED F2.5  14s×20コマ

極大日以降の撮影でしたが、2017年のふたご群よりも、少し多くの流星を捉えることができました。

| | コメント (0)

2020年8月16日 (日)

ペルセウス座流星群2020

8月12日、我が家付近では夕方にかなり激しい雷雨がありました。
知人が参加予定だった観察会も、お昼過ぎには中止を決定したそうです。
予報でも天候の回復は遅れそうでしたが、19時過ぎには雲が少なくなってきたので、結局、赤城山まで出かけてきました。

いつもの新坂平駐車場には、すでに15台くらいの車が止まっていました。なかには望遠鏡を設置している方もいましたが、ほとんどが一般の家族連れのようでした。最近ではテレビや新聞でも流星群の紹介が多くなっているため、流れ星を気軽に楽しむ方が増えてきたように思います。

空の方は晴れたり曇ったり。機材を組み立てていると、ときおり「おーっ!」とか「流れた!!」という声が聞こえてきます。
ようやく準備が整い、ゆっくり空を見上げると、天の川が切れに見えており、はくちょう座の暗黒帯もよくわかります。

肝心の流星は、「ペルセ群にしては、ずいぶんおとなしめ」という印象でした。数も少なめ、明るさもそれほどではなく、時折歓声が上がるものは散在流星が多かったように思います。
カメラに収めた1つめの流星も、よく見ると散在流星でした。
Dsc_4001_00001m  

夏にしては透明度が良かったため、月が昇ってきても天の川が見えていました。雲量はしばらく2~8の「晴れ」の範囲で増えたり減ったりしていましたが、やがて常に7以上になってしまったので、夜明けを待たずに撤収しました。

今日になって撮影画像を確認しましたが、収穫は少なかったです。
今回は、人工天体がたくさん写っていました。一見すると流星のようですが、前後のコマにも写っていたり、流星特有の色の変化が全くなかったり。知人から「ネットにあがっていた流星の画像だよ」と示されたものの中にも、結構人工天体があるようでした。

25時31分~37分に撮影した3コマを合成した画像を掲載しますが、流星が短く雲も多いのであまり目立ちません。

Dsc_417841804191halfrlevelm 
Nikon D600  AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED 24mm → F2.2  14秒×3 ISO1600 5000K Toast TP-2

2017年のペルセ群に比べると、流星の見え方だけでなく過ごし方もささやかなものでしたが、きれいな星空を眺めながら良い時間を過ごすことができました。

| | コメント (0)

2017年12月16日 (土)

ふたご座流星群2017

今年のふたご座流星群は、12月14日の15時頃が極大時刻とされていました。この時刻は昼間なので、14日の明け方と14日の夜半前が見頃と言えそうです。しかし、ふたご座流星群の活発度は「極大時刻に向かって徐々に上昇し、ピーク後は短時間で下降する」という傾向があるとされているので、まずは13日の晩に観察準備をしました。

この日は帰宅後すぐに夕食を摂りましたが、すでに21時を過ぎていました。
空を眺めつつ機材をセットし、22時過ぎにようやく撮影開始。その後23時過ぎまで空を眺めていましたが、実際に見られた流れ星は5~6個だけでした。


翌14日は曇りの予報だったので、帰宅後に撮影した画像をチェックするつもりでした。しかし、しまい残してあった機材を片付けようとドームに行くと、いつの間にか晴れ間が広がっていました。そこで、あわてて撮影開始。昨晩の画像を確認する暇もありません。


撮影した画像は、今日になってようやくチェックが終わりました。写っていた流星は15個。そのうち14個がふたご流星群に属するものでした。合成した画像がこちらです。

20171213_geminids_n1424mm

ニコンD600 ISO1250 AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED F2.5 14秒×14コマ

自宅での撮影なのでカブリがひどく、あまり強調処理ができません。ぱっとしない画像ですが、それでも放射点は特定できると思います。

14日に撮影した分は、開始直後から雲が出てきてしまい、ほとんど使い物になりませんでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月14日 (月)

赤城山(地蔵岳)とペルセウス座流星群

今年のペルセウス座流星群の極大予想時刻は、8月13日午前4時。土曜日から日曜日にかけての夜なので、遠征には好都合です。しかし、下弦前の月が22時頃には昇ってきてしまうので、街灯りを避けても月明かりの影響からは逃れられません。また、ここのところ天候不順で天気予報も芳しくありません。
そこで、近場の観察ポイントに行き、昼間は簡単な登山、夕方は温泉、夜はペルセ群が見られたらラッキーというお気軽プランを考えてみました。

第1案は奥日光のハイキング+戦場ヶ原でペルセ群。
しかし、天気予報では、20時頃まで雨。
そこで急遽、赤城山登山をしたあと、天気予報を見て観測地を決めることにしました。これなら最悪の場合、帰宅するのにも楽です。
赤城山の最高峰である黒檜山には、2008年6月に登っています。今回は、最高峰ではないものの一等三角点がある地蔵岳に行ってみました。


大洞の駐車場に車を停めて歩き出すと、すぐにキアゲハが近寄ってきました。
Dsc_9941m

前橋市赤城少年自然の家の反対側にある登り口から登山開始です。Dsc_9944m

しばらくは、笹の間のガレ場を登っていきます。標識も整備されていますが、ほとんど人に会いませんでした。Dsc_9947m

こんな倒木もあり、場所によっては下をくぐり抜けるところもありました。Dsc_9948m

途中の開けた場所からは、山頂の電波塔が見えました。Dsc_9965mjpg

地蔵岳の頂上いつも眺めているのでよく知っているつもりでしたが、こんなに電波塔があったのですね。Dsc_9973m
ここが山頂の一等三角点。Dsc_9977m

振り返れば、この景色。
歩き始めた頃は霧がまいていましたが、お昼時には晴れてきました。Dsc_9982m

帰路は八丁峠方面へ。整備された木道が続き、小沼の眺めがいいはずなのですが、急にガスってしまいました。Dsc_0981m

かなり下ってjから、ようやく小沼が見えました。Dsc_0983m

八丁峠の登山口はこんな場所。山頂まで1時間で往復できるそうです。

Dsc_9986m

スキー場の跡地が見えてくれば、ゴールはすぐそこです。Dsc_9992m

駐車場に戻って天気予報をチェックすると、奥日光方面はまだ雨模様です。
時刻は14:40。時間はたっぷりあるので、大沼のほとりで少し休んでから一度下山して、温泉に行くことにしました。
17:30過ぎにGPVの天気予報を見ても奥日光は雨模様。この時点でペルセ群は赤城山で見ることにしました。
夕食を取り、コンビニの駐車場から前橋の花火をちょっと見物してから新坂平に行くと 曇天にもかかわらず、結構人がいました。

しばらくすると、隣の車の方から専門的な話が聞こえてきます。
あいさつに行ってみると、なんと群馬星の会のSさんでした。
(素晴らしい天体写真と機材を見せていただきありがとうございました。)

天気予報では、深夜から雲が薄くなりそうです。しかし、23時を回ってもなかなか回復せず、周りの人もあきらめて帰って行きます。
私も帰り支度をしていると、雲が切れ始め、隙間から星が見え始めました。
あわてて機材を組み直し、極軸合わせやピント合わせなどの準備を始めました。、
23:40におは、なかなかの空になりましたが、流星は少なめです。
カメラに収めた一つ目の流星がこちら(23:55)。

Dsc_9994km

いくつか合成してみました。Dsc_9988999499979999syum

月明かりはあるし、雲が通過する時間帯もありましたが、そのまま夜明けまで流星見物を楽しみました。Dsc_0275036805450546syutone00940165

薄明が始まり、もう金星とかカペラしか見えない中、青空に流星が流れる光景はなかなか見応えがありました。
その後、日の出を見ようと鳥居峠まで行ってみると、見事な雲海が広がっていました。

Dsc_0977shtm

久しぶりに充実した24時間でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月14日 (日)

ペルセウス座流星群2016観察会

夏の観察会が続いています。

8/12は、前橋児童文化センター主催事業 市民天文教室「ペルセウス座流星群と夏の星座を見よう」 に行ってきました。昨年同様、街明かりを避けるため、会場を国立赤城青少年交流の家に移しての開催となりました。

天候は、この時期特有の曇り空。予報もよくありませんでした。それでも、8/9同様、雲間から月や火星、土星を見ることができました。

この催しでは、参加者の方にシートなどを持ち込んでいただき、広い駐車場に寝転んで星空を眺めていただいています。望遠鏡を覗くだけでなく、広い空をのんびり眺めるのもいいものですね。
ある参加者は「街中と違って風が心地よく、少し涼しいくらいでした。でも、日中温まったアスファルトのおかげで、背中が温められ、快適でした。」とおっしゃっていました。

雲が多かったため、肝心の流れ星は期待できない状況でしたが、それでも観察時間内に3つ見られた方がいたそうです。
満天の星空とはいきませんでしたが、夏休みならではの体験をお手伝いすることができて、私もほんわかした気持ちで帰路につきました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年12月17日 (木)

ふたご座流星群2015&露よけヒーター

絶好の条件と言われた2015年のふたご座流星群でしたが、12日の晩は21時過ぎから曇り。13日も全天ベタ曇り。極大夜の14日も全くダメでした。

15日の晩は晴れたのですが、この季節本来の透明度とはほど遠い空でした。また、極大を過ぎると急激に流星数が減るとも言われているので、ダメで元々と思いながらカメラの準備をしました。

平日のため、撮影地は自宅ドームの小さなベランダです。太陽観測用にと置きっぱなしになっているEM-100赤道儀にカメラを2台載せてのお気軽な自動撮影です。

流星が写っていたのはわずか3コマのみ。それもあまり目立つものではありませんでした。

Output_comp_52925303_12n4953t5159tt
ニコンD600 AF-Sニッコール24-85mm F3.5-4.5G ED VR(f=24mm) F3.5
露出14秒×3コマコンポジット

光害もひどいし、周辺減光も大きいし、流星も少ないし…。今回は(も)単なる記録写真ですね。

そうそう、露よけヒーターですが、第1弾はやはりあまり温かくならずにレンズが曇ってしまったので、途中からUSBカップウォーマーを使いました。
それに比べ、第2弾の方は明け方まで順調でした。今回新調したUSBモバイルバッテリー も持ちがよく、インジケーターが、1つしか減っていませんでした。

続きを読む "ふたご座流星群2015&露よけヒーター"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月17日 (水)

ふたご座流星群2014 その2

昨夜アップした画像は、ニコンD7000によるものでしたが、今回はD600の画像です。

D600では、古いNikkor Ai MF35mm F2を使って撮影していたのですが、いつのまにか夜露が付いていました。「今からヒーターの用意をするのも面倒だな」と思い、違うレンズに換えることにしました。

空の状態は、自宅でこれだけ星がよく見えれば十分というレベルだったので、流星狙いはD7000に任せ、Fの暗さを承知でAF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRを使い、冬の星空をより広く撮影してみることにしました。

後日確認してみると、やはり画像は暗めで、流星も1コマにしか写っていませんでした。ところが、モニターを少し明るめにしてもう一度確認してみたら、さらに3コマの画像から流星が見つかりました。

合計4コマを比較(明)合成したものがこちらです。星が目立つように、LeeフィルターのNo.3を付けてあります。

Gem201419s4mktonem

自宅での撮影なので、光害の影響を大きく受けています。さらに、周辺減光もひどいですね。そこで、以前紹介したフラットエイドを使ってみました。
Gem201419s4mktonefl2m

なんだか、全然違う場所で撮影したみたいです。透明感やその場の雰囲気はやや失われてしまったような感じもしますが、すごい効果です。

流星付近を少しトリミングしたものがこちら。

Gem201419s4mktonefl2tm

あまり変わり映えしませんが、少しは流星が目立つでしょうか。

デジタルになってからは、撮影後もこんな風に画像処理を楽しむことができます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)