昨夜の土星-ADCの効果
今年の夏は梅雨がなかなか明けず、我が家のドームもずっと閉まったまま。
最近になってようやく晴れ間が見えたと思ったら、群馬星の会のMLでは、早速惑星の画像が投稿されてきました。私も大いに刺激を受け、ようやく望遠鏡が稼働しました。
昨夜は雲が多くてあきらめかけていたのですが、22時過ぎになってやっと土星が少し見えるようになりました。
そこで初めてADC(Atmospheric Dispersion Corrector-大気色分散補正のためのプリズム)を使ってみたのですが、ADCの効果だけでこんなに違うものでしょうか。
1枚目(上)は8/6でADC無し、2枚目(下)が8/7でADC有りです。
前々から大気による色分散は、南中高度の低い火星や土星で特に感じていて、Autostakkertでスタックする際にRGB補正を行い、さらにRegistaxでも補正していました。8/6の画像もそうなのですが、それでもはっきりとした色ズレがあります。
8/7はADCのおかげで色ズレが少ないのですが、それだけでここまで描写が変わるものでしょうか。
使っている鏡筒がニュートン式なので水平に合わせるのが面倒なため、今までADCを使っていなかったのですが、昨夜は南中時を狙えばだいたい水平方向に合わせられると思って試してみたのです。シーイングも2晩でそれほど違わず、撮影データも画像処理もほぼ同じなのですが、あまりの違いに驚いています。
ADC有り無しで撮り比べておけばよかったのですが、雲間からのためその余裕がありませんでした。ピントの位置も大きく変わるし…。
とにかく、今までで一番良い土星の画像が得られて、うれしい夏になりました。
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