金星食の直後
本日、2度目の投稿です。
ベランダから見ると、月が昇ってくると思われる所にはちょうど木があります。しかし、これ以上移動もできないので、金星潜入の時刻までそこで待機することにしました。
すると、木のすぐ右側がほんのり明るくなりました。
証拠写真的に撮った1枚が右の画像です。(02:30 BORG77EDⅡ+1.4倍テレコン)
結局、潜入の様子を見ることはできませんでした。それならばと、今度は出現に向けてドームに行きました。
午前3時頃、月が見え始めました。今のうちに構図も決め、ピントも合わせておこうと望遠鏡を向けましたが、なんと急に大粒の雨。月や木星は見えているのに…。
ドーム内が濡れてしまうのは困るので、仕方なくいったんスリットを閉めました。
あらかじめ、ステラナビゲーターで調べておいた自宅付近の出現時刻(半月状の金星の輝く部分)は03:32。まさしく、その頃に月が見え始めました。急いでスリットを開け、カメラのファインダーをのぞくと、月と出現直後(出現中?)の金星が見えています。しかし、ピンぼけで金星はドーナツ状。ライブビューでピントを合わせようとしたときには、雲に隠れてしまいました。
これなら雲を通して見ることができるかもしれないと思い、待つこと15分。すでに、月からは少し離れてしまいましたが、金星の姿を捉えることができました。雲のためにすっきりした画像は撮れませんでしたが、その中でも比較的ましなものをアップしておきます。(25cmF6ニュートン反射直焦点 ニコンD7000)
その後、ベランダに戻り、風景と一緒に撮影しようと思いましたが、天候は悪くなるばかり。雨もまだ時折ぱらついています。
3枚目の画像は、04:23になって、何とか写せた1枚です。
1989年12月2日に見て以来の金星食は、残念な結果になりましたが、欠けた月と欠けた金星の両方をほんのひとときでも見ることができたので、粘った甲斐がありました。
しかし、太陽面通過に次ぐ雨の中での撮影は、あまり繰り返したくはないものです。
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