奇跡的に見られました~金星の太陽面通過
6月6日(水)は、金星の太陽面通過が起こる日でした。
前回の2004年6月8日は、職場に小さな望遠鏡を持ち込み、組み立ててベランダに置いておいたのですが、全く見られませんでした。
そして、今回も朝からベタ曇り。望遠鏡は前夜のうちに車に積んでおいたのですが、職場に着く頃は雨。午前中はずっと降っていました。
それでも、お昼前に少し明るくなってきたので、雨の中、屋根のある駐輪場で望遠鏡を組み立てました。すると、雲を通して太陽がちらちら見えてきました。
望遠鏡のレンズが濡れるのは避けたいのですが、フィルターを付けているから少しくらいは大丈夫だと判断し、望遠鏡を向けてみることにしました。
ファインダーは付けていないし、影もはっきり出ていないので、普段より導入も手こずります。そして、あっという間に太陽は雲の中へ…。
そんなことをいく度か繰り返し、やっと導入すると、太陽表面に金星がポツッと見えました。ピントをじっくり合わせる間もなく、露出を変えながらとりあえず数枚撮影しました。
その後、太陽はまた雲の中へ。ここでいったん、仕事場へ。空が明るくなってきたので、まだ、望みはありそうです。
ところが、昼食後はほんの一瞬、雲間から太陽が見えましたが、望遠用を向ける間もありませんでした。
その後、雲がどんどん厚くなってしまい、第4接触の時刻も過ぎてしまいました。
午後は、また雨が降り出す始末。
夕方には、大きな虹が見られました。
ほんの一瞬とは言え、あきらめかけていた珍しい現象をこの目で見ることができて幸運でした。
それにしても、遠征先で望遠鏡を組み立てた後に雨が降ってきたことはあっても、雨の中で組み立て、天体を撮影したのは初めてでした。
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